意外と知らない!睡眠の役割

「ダイエットしたいから食事を見直そう!」
「お腹がたるんできたから運動しよう!」
と誰しも一度は思ったことがあると思います。

では、「睡眠を見直そう!」と思ったことはありますか?
おそらくほとんどの人がないのではないでしょうか?

実は睡眠はダイエットや体づくりにもとても大切なんです!

(この記事を読むとわかること)

  • 睡眠は体と脳を休める役割がある
  • 数日の睡眠不足でも食欲が増える
  • 意外と身近な「睡眠障害」
  • 最適な睡眠時間の求め方
目次

【睡眠の役割】

睡眠には疲れた体を休める役割だけではなく、脳を休める役割があります。
単語の暗記など「記憶の定着」、ネガティブな気持ちをリセットさせる「感情の整理」などの機能は脳を休める役割の代表例です。
体と脳それぞれにとって重要な役割があることがわかりますね。
では、反対に睡眠が不足するとどうなるのでしょうか?

【睡眠不足による役割への悪影響】

日ごろから睡眠が不足している人は日中に眠くなりがちになり、やる気の低下など精神機能にも悪い影響をもたらします。
また、常に緊張感が抜けにくくなるなど、体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼすことが知られています。
これはダイエットにも深く関係していることで、健康な人でも1日10時間たっぷりと眠った日と比べて、寝不足(4時間程度の睡眠)をたった2日間続けただけで食欲を抑えるホルモンである「レプチン」の分泌は減少。

逆に食欲を高めるホルモンである「グレリン」の分泌が増えるため、食欲が増えることが分かっています。
つまり、少しの寝不足によって食欲までも影響を受けてしまうのです。
実際に日ごろからよく寝不足状態にある人は糖尿病や心筋梗塞といった生活習慣病になりやすいことも明らかになっています。

いかがだったでしょうか?
睡眠不足は疲労が抜けないだけでなく、食欲が増したり、生活習慣病のリスクもあげてしまっているんです。
ここまでは睡眠の「量」に注目してきましたが、今度は「質」に注目してみましょう。

【睡眠障害】

突然ですが、みなさんは「睡眠障害」という言葉を知っていますか?

睡眠障害とは、不眠症などの色々な症状をまとめた呼び方で、「睡眠に何らかの問題がある状態」のことを指します。
質の良い睡眠がとれないと普段の活動が普段通りに進まず、事故やうつ病のリスクも高くなることがあるため甘くみてはいけません。
睡眠障害の種類は非常に多いため、日常的によくみられる睡眠障害の症状、原因をいくつか紹介します!

睡眠障害の種類

  • 不眠症・過眠症
  • 睡眠呼吸障害
  • 概日リズム睡眠覚醒障害

の3つを紹介します。

不眠症・過眠症

その人にとって必要な睡眠時間が十分に取れないことや睡眠の質が低下することで日中の疲れやすさ、集中力の低下、不調などが起こり、生活に支障をきたす状態を指します。

反対に、夜に十分な睡眠時間をとっているのに日中に強い眠気に襲われる。その影響で仕事や勉強などに支障をきたす状態を過眠症といいます。
過眠症には特発性過眠症、薬剤による過眠等があると言われており、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
特発性過眠症とは、夜に十分な睡眠時間をとっても日中に過度な眠気が続く原因がわかっていない過眠症。
過眠症を引き起こす薬剤の例は、風邪薬や抗アレルギー薬、抗不安薬、抗うつ薬などがあり、副作用で日中に眠気が生じます。
※抗ヒスタミン作用を含む薬剤が当てはまる

睡眠時無呼吸症候群

いびきによって呼吸が少なく浅くなること(低呼吸)や無呼吸が起こり十分な睡眠時間が確保できない状態を指します。
低呼吸や無呼吸になると血液中の酸素濃度が低下して目が覚め、睡眠が途切れ途切れになり、熟睡感を得にくくなってしまいます。
また、肥満や骨格などの体型も原因になる恐れがあります。睡眠時に気道が舌の根もとで閉められてしまうため、低呼吸、無呼吸に繋がります。

睡眠には体型の管理も大切なことがわかりますね。

概日リズム睡眠覚醒障害

簡単に言い換えると体内時計のリズムが乱れた状態です。
夜勤など不規則な生活をしている人、お年寄りに多く見られます。

もともと人には体内時計が発するリズムによって夜に眠り、日中に活動するという生活リズムがありますが、そのリズムにズレが生じることで、夜間の十分な睡眠がとれなくなる状態です。
お年寄りの場合、夕方になると眠くなってきて、早朝2~3時に目覚めて入眠できない睡眠相前進型が加齢とともに多くなります。
以上、よくある睡眠障害3つでした。
自分の力でどうにかできる体型管理や、薬を飲むタイミングには注意していきたいですね!

【睡眠の役割を最大限に発揮する】

睡眠の役割を最大限発揮する方法は、質の良い睡眠をとること。質の良い睡眠をとるには生活習慣を整えること、睡眠環境を整えることが大切です。

例えば

  • 毎日の起床・就寝時刻を一定にして生活リズムを整える。
  • 朝起きたら朝日を浴びる。
  • 日中は適度に運動をして活動的に過ごす
  • 寝る前のカフェイン、喫煙、アルコールを控える。

などがあり更に、夜はぬるめの風呂に入り、身体を温めます。就寝する部屋は快適な温度・湿度を保ち、できるだけ外の音は遮断して照明も暗めにしましょう。
また、寝床にいる時間が長いと体内時計を乱す要因になることもあります。寝床にいる時間が長くなりすぎないように意識しましょう。

【最適な睡眠時間は?】

ひと昔前までは、「1日8時間の睡眠時間が理想」と言われていましたが、現代においては「いかに質の高い睡眠を取るか?」の方が重要です。
日中の活動内容によって必要な睡眠時間は異なり、8時間以上寝る人もいれば、4~5時間の睡眠でもスッキリと目覚めて疲れが取れる人もいます。
一般的な睡眠時間の平均値は

~10歳:8~9時間
15~24歳:約7~8時間
25~49歳:約6~7時間
50~65歳:約6時間
※厚生労働省「健康実態調査」
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000472937.pdf

との調査もあります。
活動量だけでなく年代でも差があるため、「最適な睡眠時間はコレだ!」と定義するのは相応しくないのかもしれません。

では自分に合った睡眠時間はどうやって探せば良いのでしょう?
参考までにいくつかチェック項目を挙げます。

・チェック項目

  1. 毎日同じような時間に目が覚める
  2. 目が覚めてからすぐ布団から出られる
  3. 1週間を通して昼食後眠くならない
  4. 日中活動的に仕事などに取り組めている

大体当てはまっていればOKです。
全く当てはまっていない場合は、枕や寝具など環境の整備、生活習慣の改善をして、睡眠を見直したほうが良いでしょう。

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