栄養を摂るほど、体が“栄養不足”になる?

栄養を摂るほど、体が“栄養不足”になる?
── その矛盾、実は三大栄養素の摂りすぎが原因かもしれません。
「体にいい」と思って続けた食習慣が、いつのまにか栄養バランスを崩していることも。
実は、摂りすぎが“不足”を生むことがあるんです。
● たんぱく質の摂りすぎ
・腎臓への負担
たんぱく質を摂りすぎると、腎臓が休む間もなくフル稼働。
その無理が続けば、腎機能低下を招くこともあります。
・骨からカルシウム流出
高たんぱく食は体を酸性に傾け、バランスを取るために骨のカルシウムを放出。
気づかぬうちに、骨密度が下がる原因になります。
・消化不良
消化しきれないたんぱく質は腸で腐敗し、ガスや下痢の原因に。
“良かれと思った食習慣”が腸を疲れさせることも。
タンパク質〈摂りすぎになりがちな食材〉
鶏胸肉、鶏ささみ、プロテイン、ヨーグルトなど
⭐️ 「筋肉のため」が、体のバランスを崩すきっかけになることもあります。
● 脂質の摂りすぎ
・ビタミン吸収ダウン
脂質を摂りすぎると消化が遅れ、腸内環境が乱れがち。
その結果、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収効率が落ちてしまいます。
・代謝バランスの乱れ
脂質ばかりを使う“ケトン体モード”が続くと、糖やたんぱく質の利用が低下。
筋肉の分解が進み、代謝が鈍くなることも。
・脂肪肝リスク
脂質の処理が追いつかないと、肝臓に脂肪が蓄積。
さらにビタミンB群の働きまで妨げ、疲れやすい体に。
脂質〈摂りすぎになりがちな食材〉
牛豚バラ肉、チーズ、ナッツ、サーモン、鯖など
⭐️ “良質な脂”も、摂りすぎれば代謝を鈍らせる刃になります。
● 炭水化物の摂りすぎ
・ビタミンB群を浪費
炭水化物をエネルギーに変えるとき、ビタミンB1を大量に消費。
摂りすぎるほどB1が不足し、疲れやすくなることも。
・脂肪燃焼ストップ
糖が余ると、体は脂肪を燃やさずに糖ばかり使うように。
結果、脂肪が蓄積し、代謝バランスが乱れます。
・ミネラルの消耗
血糖が急に上がって下がる“血糖スパイク”が続くと、
インスリン分泌が過剰になり、亜鉛やクロムが失われやすくなります。
炭水化物〈摂りすぎになりがちな食材〉
パン、シリアル、ジュースなど
⭐️ エネルギー源も、“余る”と代謝を止める重りに変わります。
● ビタミンの摂りすぎ・偏り
・サプリ過多によるバランス崩壊
「健康のために」とマルチビタミンを重ね飲みすると、
脂溶性ビタミン(A・D・E・K)が体内に蓄積し、頭痛や倦怠感を招くことも。
・単体摂取の落とし穴
例えばビタミンCだけを大量に摂っても、鉄やカルシウムなどの吸収バランスが崩れ、
結果的に他の栄養吸収を妨げることもあります。
・“抗酸化”の行き過ぎ
抗酸化作用を求めて摂りすぎると、逆に細胞の自然な代謝反応を鈍らせることも。
「ほどよい酸化」が体のスイッチを保っています。
ビタミン〈摂りすぎになりがちな食材〉
サプリ、栄養ドリンク、レバー、ナッツ、納豆など
⭐️ ビタミンは“量”より“バランス”。サプリの摂りすぎはかえって不調のもと。
● ミネラルの摂りすぎ
・カルシウムの摂りすぎで鉄不足に
カルシウムをサプリなどで過剰に摂ると、鉄や亜鉛の吸収を妨げることがあります。
骨を強くしたい気持ちが、貧血を招くことも。
・ナトリウム過多とカリウム不足
塩分の摂りすぎでナトリウムが優位になると、
体は水分をため込み、むくみや高血圧の原因に。
同時に、排出を助けるカリウムが不足しやすくなります。
・マグネシウムとカルシウムのバランス崩壊
マグネシウムが不足すると、カルシウムが筋肉や血管に偏り、
けいれん・血圧上昇などを引き起こします。
ミネラル〈摂りすぎになりがちな食材〉
サプリ、加工肉(ハム等)、漬物、ヨーグルト、牡蠣など
⭐️“どちらかだけ”ではなく“セットで働く”のがミネラルの特徴です。
● 食物繊維の摂りすぎ
・腸内ガス・便秘の原因に
「腸にいい」と言われる食物繊維も、摂りすぎれば逆効果。
特に不溶性繊維を多く摂ると、腸にガスがたまり、便が硬くなります。
・ミネラルの吸収阻害
食物繊維の中には、鉄・亜鉛・カルシウムなどの吸収を妨げる成分も。
サプリや穀物系食品を多用する人は、意識的な調整が必要です。
・腸内細菌の偏り
一部の食物繊維に偏ると、善玉菌ばかりが増えてバランスが崩れることも。
「多様な繊維」を摂ることが腸の安定には欠かせません。
食物繊維〈摂りすぎになりがちな食材〉
玄米(雑穀米)、おから、ドライフルーツ、海藻類など
⭐️ 食物繊維は“整える栄養”。でも整えすぎると、逆に乱れてしまうこともあります。
【まとめ】
栄養は「足りない」より「摂りすぎ」の方が気づきにくいもの。
三大栄養素・ビタミン・ミネラル・食物繊維、どれも大切ですが、
一つに偏ると他の栄養の吸収や代謝を奪ってしまうのが体の仕組みです。
理想的な健康的なPFCバランスは、
- たんぱく質:13〜20%
- 脂質:20〜30%
- 炭水化物:50〜65%
さらに、ビタミン・ミネラル・食物繊維を“添える意識”を持つことで、
ようやく体は本来の「栄養が回る状態」になります。
“栄養を摂る”よりも“栄養が働く”食習慣を作る。それが、本当の健康バランスです。
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