固有受容器と筋トレの関係、正しく身体を動かすための知識

皆さんは固有受容器という言葉を聞いたことはありますか?

身体を動かす際に働くセンサーの役割があり、固有受容器の機能が高い方は身体操作が上手な方が多いです。
見ただけで動きを真似できる人ってたまにいますよね?
運動神経もいいのでしょうが、固有受容器の機能も高いことが多いです。
身体をもっと思うように動かせるようになりたい人は固有受容器の機能を高めるためにおすすめの記事です。

固有受容器あまり聞きなれないかもしれませんが、実は私たちが身体を動かすときに必ず働いている器官なのです。
身体を動かすと一口に言っても様々な動きがあります。
日常生活で何気なく使っている動きや運動、スポーツ、筋トレをする時に使う動きなど。

今回は固有受容器と外部受容器が日常の動きにどのように関わっているか、筋トレやストレッチではどのように関わっているかをみていきましょう。
さらに固有受容器の働きのチェックと改善する方法を確認しましょう。

このブログの結論は受容器を正常に働かせて筋トレの効果を最大化する!です。

※1ページ目は難しいかもしれません。
2ページ目からはメリット・デメリットや固有受容器の働きをチェックする方法を動画で説明しています。
まずは試してみたい方は2ページ目へ!

目次

固有受容器・外部受容器とは?


まずはそれぞれの受容器が何かを簡単に説明します。受容器は大きく分けて固有受容器と外部受容器の2つがあります。

固有受容器はセンサーのような役割を担い、筋・腱・関節・内耳に存在します。筋肉の伸び縮みの程度・腱にかかる張力・身体がどのように動いているか・頭の位置がどこにあるかなど身体の内側からの刺激(感覚)を認識する器官です。


外部受容器は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚など身体の外からの刺激(感覚)を認識する器官です。お湯の温度を確かめるときに手や足を入れて確認することは日常でよくあることでしょう。

固有受容器と筋肉の関係

固有受容器の中でも、筋紡錘、ゴルジ腱器官、パチニ小体、ルフィニ終末があり、筋紡錘とゴルジ腱器官が筋トレやストレッチに大きく関わるので簡単に確認しましょう。

筋紡錘

筋肉の中にあり、筋肉が引き伸ばされた時に筋肉を縮ませる信号を送ります。ストレッチで筋肉が過剰に伸びた場合、逆に縮めてしまう伸張反射という反応を起こします。

ゴルジ腱器官

筋肉と腱の移行部にあり、腱が引き伸ばされた時に筋肉を緩める信号を送ります。瞬間的に筋肉が縮むと腱が引き伸ばされて安全装置として緩める反応(拮抗筋を縮める)を起こします。

固有受容器と日常の動き

固有受容器の反応を理解したところで、私たちの日常の動きがどのように関わっているかみていきましょう。全ての動きに受容器の働きが関わり私たちは身体を動かしていることがわかります。

歩く


ほとんどの方が日常的に行う動きです。
足裏や下半身の固有受容器で地面や関節に加わる力の情報を脳に伝え、どのように身体を動かせばスムーズに動くか信号を送っています。
また、内耳や脳、目による視覚で平衡感覚を保ち私たちはまっすぐ歩くことができるのです。

跳ぶ

たまに気分がいいときにスキップをすることはありますか?私はないのですが、スキップは一時的に地面から両足が離れているので跳ぶに近い動きです。
どの程度の力を発揮すれば地面から足が離れ、跳んだ後にどのようにすれば姿勢(体勢)を維持できるのか信号を送っています。空中でボディバランスを保つ必要があるスポーツをしている人は感覚がよいと言われています。

転がる


布団やベッドから起き上がる時に転がることはありませんか?
寝起きだけ腰が痛い時はうつ伏せになりゆっくり起きる時もあるかと思います。
意識したことはないでしょうが、仰向けからうつ伏せになる時には転がる動きをしています。
転がるという動きにも受容器が関わり身体をどのように動かせばよいか信号を送っています。
そして転がる動きでは多くの方が左右差を感じ、場合によってはどちらか一方には転がれないという時もあります。
これは受容器の反応が正常でないケースです。

NEXT:固有受容器が正常に働くメリット・デメリット

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